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2017.10.24

池野染工場さんに半纏制作の取材に行ってきました! ~後編~

もう~ い~くつ ねーるーとー、 富士宮まつり♪

ということで、半纏制作取材の後編です!
前回はのり付けまでの工程を紹介させていただきましたので、今回は染の作業からですね。
ご協力いただいたのは、もちろん『池野染工場』さんです!


『紺屋殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればいい』と、言われているとか、いないとか…
まぁ、それだけお天気勝負の大変なお仕事なんですね。

のりの乾燥もそうだったんですが、この染の作業は本当に天気模様が重要です!
染始めたら一反終わるまで止められない、そして雨に濡れようものなら使い物にならなくなってしまう。

取材予定日も、曇り空の少し怪しい空模様で作業ができるかどうか…でしたが、無事取材させていただきました!


私の染物のイメージは染料に漬け込むものだったんですが、こちらは刷毛で塗っていく技法で行われていました。
こちら、『引き染め』というそうです。
引き染めは先ほども書きましたが、気象条件が影響したり染料の偏りで染めむらができることもある難しい染め方で、豊富な経験と染料に関する知識などが必要とされるそうです。
のり付けに引き続き、こちらもまさに職人技ですね!



染料が乾いたら、今度は川でのりを落とす作業です。

川をきれいに保つのも大事な作業の一つ。
のり落としの前には川の掃除をされるそうですが、なんと捨てられた空き缶や雑誌が詰まっていることがあるとか!
みなさん、ゴミはゴミ箱に捨てましょうね!
さて、のりは流して大丈夫なのか?と思いましたが、こちら前回の記事に書きましたがもち粉と米ぬかで出来ているためお魚さんにおいしく食べていただけるそうですよ。

このあと、熱湯でソーピング(石鹸煮)して余分な染料を落とすと染の作業が終了、次は縫製ですね。



和裁は洋裁と違い、先人の知恵で無駄なく反物を使用して作られます。

こちらも一度縫いだしたら作業途中で止めることがないそうです。
室内の作業でお天気も関係ないのに?と思って聞いてみたところ、験担ぎなんだとか。

元来、半纏は職人の作業着だったもの。
職人さんが事故などで腕を落とすようなことがないように、片袖を縫って作業を止めたりしないそうです。
現在ではお祝い事での使用も多くなっているので、意味合いは違ってきていますが験を担いで心を込めて縫っているそうですよ!

そして出来上がった半纏。せっかくなので注文された方にモデルになっていただきました!

急遽着ていただいたので、祭衣裳の完全体ではないですが、それでもかっこいいですよね!
完全体は是非、祭典当日に確認してくださいね^^


池野染工場さんでは、このように一点一点手づくりで制作されています。
そのため汎用のサイズにとらわれず、個人向けでしたらある程度のオーダーサイズで制作可能なため、
自分にあったサイズで粋に着こなすことができますよ!
裏地を付けた、袷(あわせ)仕立ても可能です。



さて、今年の富士宮まつりもあと少しです!
富士宮まつりでは山車・屋台の曳きまわしや、競り合いが行われます。
そのため、人だかりができたり交通渋滞が発生しますので、
祭典に参加される方も、見学される方も安全に注意してそれぞれのお祭りを楽しんでくださいね^^
私も楽しみです♪

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